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耐震・エコ・バリアフリーを考えたリフォームの方法

【1】安全、快適の目安となる我が家の「住宅性能」をご存知ですか?


参考画像1皆さんは我が家の住宅性能をご存知ですか?
住宅性能は、暮らしの質を大きく左右しますので、リフォームの計画を立てる際にはこれらの性能を刷新することが、本当に暮しやすい家にするために欠かせないこととなっています。今回はその中でも特に大切な、耐震、エコ、バリアフリーのリフォームのポイントをご紹介しましょう。

住宅性能と言っても、なかなか馴染みが無い人も多いことでしょう。分かりやすく車に例えると、古い時代の車はガソリン代が高くついたり、安全性に不安があったり、細かいところではエアコンの効きがよくないといったことも起きがちです。最新の車は、少ない燃料で走り環境に配慮されたエコで快適なのはもちろん、事故の際の安全対策もしっかりとされています。

住宅もこの車と同じです。車に性能があるように、住宅にも性能があり、新しい家ほど新しい性能基準に沿って建てられます。
リフォームの際にも住宅性能を意識することで、安全に快適に暮らすことができます。

◆既存住宅における性能の表示項目
(住宅の品質確保の促進等に関する法律住宅性能表示制度より)
1. 構造の安定:地震などに対する強さ
2. 火災時の安全:燃え広がりにくさや避難のしやすさ等
3. 劣化の軽減:柱や土台などの耐久性
4. 維持管理・更新への配慮:配管の清掃や補修のしやすさ、更新対策
5. 温熱環境・エネルギー消費量:断熱性能、省エネ性能などの対策
6. 空気環境:シックハウス対策・換気など
7. 窓の面積等:東西南北および上方に設置された、窓の大きさについて
8. 高齢者等への配慮:出入り口の段差除去など
9. 防犯対策:防犯性能の高いドア・サッシ等の利用について

中でも耐震、エコ、バリアフリーは、毎日の暮らしに直結する大切な性能です。これらはリフォームで改善、向上することが可能です。

【2】耐震、エコ、バリアフリーリフォームのポイント


・1981年5月31日以前の木造建物は耐震リフォームが必要
参考画像2 耐震性能は地震への強さを表し、建築基準法によって定められています。
この基準は1981年に大きく改正され、2000年にも一部追加、更に強化されました。

1981年5月31日以前の基準は旧耐震基準と呼ばれ、現在の耐震基準より地震に弱い建物といえます。
基礎の仕様が古く建物を支える力が弱かったり、揺れに対抗するための壁が不足していたりする場合もあるので、耐震リフォームをしっかり行いましょう。

2000年の追加は、木造住宅の基礎や金物、壁量やバランスに関する規定です。1981年より新しい家であっても、2000年より前に建てられた木造住宅の場合は、改めて耐震診断を行い、最新の基準に沿って必要なリフォームを行っておくと安心です。

・エコな家にするポイントは、住宅の省エネルギー性能を向上させること
古い時代に建てられた家は、どうしても省エネ性能が低いため、夏は室内で熱射病などを引き起こす可能性、冬は暖房をつけても寒い、光熱費がかさむ、結露に悩まされるといったことが起きがちです。また冬に寒い家に住んでいると、ヒートショック現象*という命に係わる体調変化を起こしやすいため、健康にもよくありません。
*家の中の急激な温度差により血圧が大きく変動することで失神や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす現象

省エネ性能は、主に家の断熱や日射の遮蔽、設備機器のエネルギー消費量などで測られ、その基準として「住宅の省エネルギー基準」があります。この基準はおおよそ10年おきごとに刷新、強化されていますので、新しい基準に沿って建てられた家は断熱性が高く快適で、光熱費もおさえることができます。

家の断熱性を向上させるカギは「窓」にあります。内窓を付ける、断熱サッシに交換するなどのリフォームで、室内環境は大きく改善し、冷暖房費の節約にもつながります。夏に快適な住まいにするためには、直射日光を防ぎ適宜換気を行うことも必要です。深いひさしやオーニングで直射日光を遮ったり、換気設備を取り付けて排熱したりすることで快適性が向上します。加えて、省エネ性能が高い給湯器や便器、水栓金具、お湯が冷めない浴槽、LED照明などを取り入れ、エネルギー消費を小さく抑える工夫をすることで、更に水道光熱費の削減が期待できます。

・住まいのバリアフリー化は長く暮らすためには欠かせないこと
家庭内で発生する事故は年々増加し、高齢者は重症化しやすく、寝たきりの原因になることもあります。高齢者で多いのは足元の事故ですから、つまずきを防ぐために床の段差は無くす、転落を防ぐために階段には手すりを付ける、転倒を防ぐためにトイレや浴室、玄関にも手すりを取り付けておきましょう。

また杖や車いすでも暮らしやすいよう、ドアは引き戸にしておく、通路幅を広めにとっておくなどの工夫をしておくことで、この先を安心して暮らせるようになります。

【3】耐震、エコ、バリアフリーのリフォームでは様々な支援制度が利用できる


参考画像4 耐震、エコ、バリアフリーのリフォームは、国をあげて推進をしていますので、様々な補助制度が充実しています。
それぞれに諸条件はありますが、所得税額の控除、固定資産税の減額措置、贈与税の非課税措置などを受けることができます。また自治体独自の補助制度などもありますので、リフォームの計画の際には上手に活用しましょう。

これらの性能向上リフォームには、住宅に関する深い知識と優れた技術が必要です。リフォーム成功のためには、信頼できる工務店と出会うことが大切ですので、iecoco(イエココ)のサイトでお近くの工務店をさがしてみてください。

※2019年10月末時点の情報です。建築基準法や補助制度などの詳細は計画前に必ず最新情報を確認してください。
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コラム執筆
一級建築士事務所OfficeYuu代表 尾間紫
住宅リフォームコンサルタント/一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター
生活情報サイトAll Aboutリフォームのオフィシャルガイドとして業者選びからプランの立て方など実践的ノウハウを発信。
テレビや雑誌、新聞掲載、講演などで活躍している。

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